習総書記、共青団改革に着手、派閥弱体化狙う

 国営新華社通信は2日、中国共産党中央弁公庁がこのほど、同党の青年組織「共産主義青年団」(共青団)について指導部の縮小・簡素化などを内容とする改革案を発表したと伝えた。習近平総書記の指示によるもので、海外からは共青団出身者の派閥「団派」の弱体化を狙ったものとの見方が出ている。ドイツの国際公共放送ドイチェ・ベレ(DW)中国語版が伝えた。

 共青団は、同党指導部の後継者の養成基地であり続け、特に親が同党幹部でない団員にとっては、活躍の場となってきた。胡錦濤・前国家主席、李克強首相らが「団派」と見られている。

 最近数カ月、共産党指導部が共青団への批判を強めており、中央規律検査委員会の腐敗監視の特別チーム「中央巡視組」が今年2、4月、共青団の官僚化、貴族化を批判する報告を党中央に提出した。

 香港中文大学の政治学者、林和立氏は「習近平氏は、団派全体の弱体化を進め、李克強首相を脇に追いやろうとしている。習氏は、共青団を敵の温床とみている」と語った。

 

(参考)http://boxun.com/news/gb/china/2016/08/201608040137.shtml#.V6KSJ7iLTIU

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