防衛白書に「悪意、挑発、欺まん」と中国反発

  防衛省が2日公表した2016年版防衛白書に対し、中国国防部の呉謙報道官は「中国軍に対する悪意、中国と近隣諸国への挑発、国際社会に対する欺まんに満ちている」などとする談話を発表した。新華社などが伝えた。

 白書は、南シナ海や東シナ海で海洋進出を強める中国について「既成事実化を着実に進め、今後の方向性に強い懸念を抱かせる」などと批判。東シナ海での中国軍の活動に対し、「行動を一方的にエスカレートさせており、強く懸念される」と表明した。

 防衛白書に対し中国国営新華社通信が「中国脅威論を扇動する」と批判する論評を掲載。国防部の談話はそれに続くもの。報道官の談話は「中国の合理的な国防と軍隊の建設についてでたらめな議論をし、理由もなく南シナ海や東シナ海の問題を騒ぎ立てている」と指摘した。 呉報道官は「南シナ海の自由航行は本来問題がなかったのに、域外国の日本が手を出し平和と安定を破壊した。日本は中国が実力で現状を変更したとでたらめを言うが、勝手に島を購入したのは現状変更でないのか」と反論した。さらに、日本側の言動や行動は、安全保障政策を大幅に変更し、軍備拡大に力を入れ、平和憲法を改正するための口実だと決めつけた。

 

(参考)http://news.xinhuanet.com/mil/2016-08/03/c_129200473.htm

タイトルとURLをコピーしました