有毒物を含む舗装材などで運動場を造り、子どもに健康被害を与えたとして、北京市の環境保護団体がこのほど、修復工事や賠償を求め施工業者を北京市第四人民法院(裁判所)に提訴した。英BBC放送中国語版などが伝えた。
提訴したのは中国生物多様性保護緑色発展基金会(本部・北京市海淀区)。施工業者は北京百尚家和商貿易有限公司。6月に訴状を提出し受理された。
同基金会によると、北京市朝陽区の劉詩昆万象新天幼稚園でこのほど、園児に鼻血や発熱などの症状が出た。合成樹脂で舗装した運動場と関係している疑いがある。 中国では北京、江蘇、上海、四川など各地の学校で、児童・成都が鼻血、発疹などの症状を訴える事件が相次いでいる。運動場の舗装材に産業廃棄物や粗悪な接着剤が使われていることが原因とみられている。
同基金会の馬勇副秘書長はBBCに対し「訴訟は最後の手段だが、他の幼稚園や小学校などのため、さらに提訴する用意がある」と述べた。
(参考)http://www.bbc.com/zhongwen/simp/china/2016/07/160726_china_running_tracks_lawsuit