ネット販売のフェイスパックから副腎皮質ホルモン

 広東省食品薬品管理局はこのほど、ネットショップで販売されている美容フェイスパックを対象に違法添加物の有無を調べたところ、調査対象の24.1%から副腎皮質ホルモンの一種「糖質コルチコイド」を検出した。中国中央テレビ局が伝えた。

 同局は、ネットショップや、LINEのようなメッセージアプリ「微信」を通じ、美容フェイスパック137件を購入。20元以下から200元以上まで、低価格品から高級品まで各種商品を集めた。

 係員が、法律で使用が禁じられている糖質コルチコイドの含有量を調べたところ、24.1%の33件から検出された。

 糖質コルチコイドは、皮膚炎や湿疹の治療効果があり、治療用に幅広く使われている

。ただし、副作用があるため、医師の指導下での使用が義務付けられている。

 短期間に肌を白くしたり、柔らかくする効果があるが、長期間使うと依存症となる恐れがあり、使用を中止するとアレルギーなどが却って悪化し、紅斑(こうはん)や発疹が現れることもある。

 中国は2007年の「化粧品衛生規範」で、化粧品への糖質コルチコイドの使用を禁止した。しかし、一部の業者は、即効性に着目し、販売拡拡大のため糖質コルチコイドの使用を続けているらしい。

 

(参考)http://finance.sina.com.cn/consume/puguangtai/2016-07-25/doc-ifxuhukv7388066.shtml

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