南シナ海の領有権を巡り、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所が、「九段線」など中国の主張を退ける裁定をしたことに反発し、一部市民が米国系ファスト・フード店「ケンタッキー・フライドチキン」を包囲するデモが20日までに、少なくとも全国11県・市で発生したことが分かった。ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)中国語版など伝えた。
デモは7月17日、河北省唐山市楽亭県で起きた後、湖南省長沙、チン州(チンは林におおざと)、浙江省杭州、江蘇省連雲港などの11県・市で発生。参加者は「米国、フィリピン製品をボイコットせよ」などと書かれた横断幕を手に持ち気勢を上げた。警察が出動し、警戒にあたった。
英字紙「チャイナ・デーリー」など中国政府系各紙は、デモを批判する記事を相次ぎ掲載した。中国当局は、デモが統制不能な規模に拡大することを懸念しているようだ。
ケンタッキー・フライドチキンは中国各地に約5000店あり、強大な米資本主義の象徴と見られている。江蘇省の警察が、混乱防止のため店舗の一時閉鎖を命じたとの情報もある。
ニュースサイト鳳凰網によると、江蘇省徐州市ケイ寧県(ケイは目にふるとり)で、米アップル社の製品を販売する商店が市民3000人に包囲されるなど、ケンタッキー・フライドチキン以外にも騒ぎが拡大している。
(参考)http://boxun.com/news/gb/china/2016/07/201607210058.shtml#.V5AhA7iyOko