中国が軍事施設の建設を進める南シナ海進出を巡り、フィリピンが申し立てていた仲裁手続きで、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所が中国が管轄権の根拠とする「九段線」には国際法上の根拠がないとの裁定を言い渡した直後の13日午前、中国が南沙(スプラトリー)諸島に建設した2飛行場で、南方航空と海南航空の旅客機2機を使い試験発着を行った。新華社が13日伝えた。
2空港は、美済礁(ミスチーフ礁)と渚碧礁(スビ礁)に造成した人工島でこのほど完成。12日には点検用の小型機が試験的に離着陸を行った。中国は永暑礁(ファイアリー・クロス礁)にも飛行場を建設済み。
南シナ海上空は、国際航空便の往来が世界で最も頻繁に行われている。新華社は、各飛行場の使用開始で、気象情報の提供、緊急着陸、海難事故の救援などの公共サービスを各国・地域を提供できるようになったと報じた。
(参考)http://news.southcn.com/shouyeyaowen/content/2016-07/13/content_151360077.htm