江蘇省蘇州市の警察は4日、上海市で発生したごみ約4000トンを太湖にある同市西山島に船8隻で運び、不法投棄しようとした疑いで、船主らを拘束したことを明らかにした。同島に不法投棄されたごみは計2万トンに上るとみられる。人民網などが5日伝えた。
蘇州太湖国家旅游区管理委員会によると、4000トンのごみを投棄しようとした8隻が1日午後、西山島に接岸。同委員会と警察などが協力して8隻を抑留した。
船主によると8隻は、上海市嘉定区でトラックで運ばれたごみを積み、太湖まで運んだ。ごみは、西山島で施工中の建築会社が受け入れる予定だった。
東方網によると、4000トンは、生活ごみと建築ごみ。上海紙、解放日報によると、生活ごみは発生地での処理が義務付けられ、外地には搬出できない。建築ごみは外地に持ち出せるが、事前の申告が必要だ。
米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、上海から蘇州市西山島に運ばれたごみは計2万トンに上るとみられる。ネット上では、中国を代表する先進都市上海で、ごみの処理ができないことに疑問の声が上がっている。
昨年6月にも、上海市から江蘇省無錫市へ生活ごみ数千トンが船で運ばれて投棄され、環境を汚染する事件が発覚。運搬した4人が逮捕された。
(参考)http://cq.people.com.cn/BIG5/n2/2016/0705/c365405-28611303.html