台湾ミサイル誤射事件、習主席が一時反撃を命令

 台湾南部・高雄の左営海軍基地で1日午前、台湾海軍のミサイル艇「金江」が対艦ミサイル「雄風3」1発を誤って発射した事件で、中国軍筋は4日までに、ミサイルが中台中間線を超えた場合は直ちに反撃するよう、習近平国家主席(中央軍事委員会主席)が命じていたことを明らかにした。海外の中国語ニュースサイト、博聞社が伝えた。

 中国軍筋によると、ミサイルの誤射後、中国軍東部戦区の福建省沿岸の陣地のレーダーが台湾から中国本土に向かって飛ぶミサイルを確認したが、着弾点が予測できなかった。東部戦区司令部は一時、地下の掩体壕に避難した上、最高軍事機関、中央軍事委員会の習主席に指示を求めた。習主席は、ミサイルが中台中間線を超えたら直ちにミサイル防衛システムで破壊するよう命じた。

 ミサイルは、台湾が統治する澎湖東吉島の南東海上で操業中の台湾漁船を貫通し、乗組員1人が死亡、3人が負傷した。また、台湾軍のレーダーも、中国型が対ミサイルレーダーを始動し、反撃を準備しているもようを捉えた。台湾軍の副参謀総長が台北市の衡山指揮所に入り、中国側の反撃に備えた。

 中国軍は現在、ミサイルの着地点が探知できなかったことを重く見て、問題点の究明を進めているという。

 

(参考)http://bowenpress.com/news/bowen_111367.html

タイトルとURLをコピーしました