中国海軍の情報収集艦1隻が、鹿児島県沖永良部島の西で日本の領海に入ったことについて、中国国防部は15日、公式ミニブログで、「国連海洋法条約が定めた航行の自由の原則に合致する」とのコメントを発表した。中国新聞社が伝えた。
公式ミニブロクは問答形式。記者は「日本の防衛省によると15日朝、中国海軍の艦艇1隻が鹿児島付近の領海に進入したとされるが、確認させて欲しい。事実なら航行の目的は何か」と質問。国防部は「トカラ海峡は国際的な航行に用いられる領海海峡だ。中国軍艦の海峡通過は『国連海洋法条約』が定める航行の自由の原則に合致する」と答えた。
国家海洋局は15日、中国海警2401、2166、21239の3隻が釣魚島(尖閣諸島の中国語名)内を巡航したと発表した。
英BBC放送によると、米国は、南シナ海で中国が建設を進める人工島周辺に艦隊を派遣。航行の自由を主張し、中国を怒らせている。中国艦の15日の領海侵入は日米へのけん制の可能性がある。
(参考)http://finance.ifeng.com/a/20160615/14490449_0.shtml