大手航空会社、海南航空は13日、太原(山西)発重慶行きHU7041便で12日、エコノミークラスの男の乗客2人がファーストクラスへの無料アップグレードを要求して拒否され、客室乗務員らを殴打する事件が起きたと発表した。澎湃新聞網などが13日伝えた。
海南航空によると、同便が離陸のため移動開始後、エコノミークラスの搭乗券でファーストクラスの座席に座る2人を女性乗務員が発見。アップグレードを望むなら、料金を払うよう求めたところ、2人は現金を持っていないとして拒んだ。
女性乗務員がエコノミークラスに移るよう求めたところ、2人が大声を出して騒ぎ出し、暴力を振るった。目撃者によると「ポンポン」と物を投げつける音も聞こえたという。
同便は駐機場に引き返し2時間近く出発が遅れた。2人は、客室乗務員4人、警備員1人にけがを負わせた容疑で、警察に連行された。
海南航空は、中国民用航空局などが定めた「民間航空旅客の非道徳的行為に関する記録の管理規則」に基づき、2人を「旅客ブラックリスト」に搭載するよう申請した。また、法的責任も求める方針だ。