米中合弁の高速鉄道が頓挫、安全性に問題で融資受けられず

 米中合弁の高速鉄道計画として注目された、米西部のネバダ州ラスベガスとカリフォルニア州ロサンゼルスを結ぶ全長370キロの高速鉄道の建設計画が、米側事業者が中国企業との合弁を解消し頓挫したことについて、香港紙・明報は12日、外電を引用し、安全性が基準に達せず、融資を受けられなかったことが原因と報じた。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。 米側事業者はエクスプレスウエスト(XpressWest)社。中国企業は、鉄道会社、中国中鉄(CREC)が海外進出のため2013年に設立した、中鉄国際集団(本社・北京市海淀区)。

 国営新華社通信は11日、エクスプレスウエスト社が一方的に中鉄国際との提携を打ち切ったことについて、無責任で自らに損害を与える行為だなどと批判的に報じた。

 エクスプレスウエスト社は昨年9月、中鉄国際とラスベガス、ロサンゼルス間の高速鉄道建設で合意した。エ社によると、建設工事は2015年11月に当局の許可が出るはずだった。ところが、資金調達の過程で法的な問題が発覚し、着工が17年初めに延期となったため、合弁解消を決めた。

 エ社は現在、新たな合弁パートナーを物色中。米国の専門家は、イタリア、スペイン、日本などの高速鉄道なら、当局が許可するとみている。

(参考)http://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/14-06122016163404.html

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