中露艦が尖閣周辺侵入、中央テレビ局「日本は孤立を正視せず」

 中国とロシアの海軍艦艇が9日早朝、尖閣諸島周辺の接続海域に侵入した。中国海軍の軍艦が同海域に入るのは初めて。ニュースサイト、澎湃新聞が日本の報道を引用して報じた。

 日本政府は、程永華・中国大使を呼んで抗議。海上自衛隊は護衛艦「せとぎり」を出動させて、両国軍艦の監視と追跡を行った。

 中国国防部新聞局は9日、「日本の報道によると、釣魚島(尖閣諸島の中国名)付近に中露の軍艦が進入したがどう思うか」との質問に「中国軍艦が自国の管轄海域を航行するのは合理的、合法的で、他国はとやかく言う権利はない」と答えた。

 澎湃新聞によると、中国中央テレビ局のミニブログは「日本は中露の軍艦が共同行動を行ったことを認めたくない。自国が孤立していることを正視していない」などとする論評を掲載した。

 ロシアのニュースサイト、スプートニクによると、ロシアの軍事専門家のバァシーリー・カーシン氏は「露日関係は最近改善しており、最高レベルでの会談も成立して、経済分野の巨大なプロジェクトも討議されている。平和条約締結問題でも解決への進展に希望の光が射している。この海域に同時に露中の船団が現れたのは恐らく偶然の一致だろう」と述べた。

(参考)http://www.thepaper.cn/www/v3/jsp/newsDetail_forward_1481438

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