新疆・イリで旅券申請にDNA提供義務付け

 新疆ウイグル自治区北西部のイリ・カザフ自治州政府が6月1日から、市民がパスポートの発行を申請する際、DNA抽出のため血液標本の提出を義務付けたことが分かった。 血液標本のほか、指紋、声紋の提出も求められる。中国共産党の同自治州委員会機関紙、伊犁日報が伝えた。

 英BBC放送中国語版によると、同自治区の旅行会社は、同様の政策が自治区全域で実施されていると述べた。ただ、同自治区公安庁(警察)の公司ウェブサイトには通知などはなく、中国公安部のパスポート申請表にも、指紋提出を求めているだけ。同自治州で特に厳しい政策が実施されたとみられる。

 同自治州は、人口300万人のうち、イスラム教徒のウイグル族が25.6%、カザフ族が21.1%、漢族が36.56%を占める。

 国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は昨年7月、同自治区やチベット自治区で少数民族へのパスポート発行を遅らせていると指摘。ウイグル人やチベット人が宗教的な学習会に参加したり、聖地メッカへの大巡礼(ハッジ)に向かうのを規制する狙いがあるとの見方を示した。

 なお、専門家からは、グローバル・ジハード(聖戦)運動に積極的に参加するウイグル人が増えているとの指摘が出ている。

(参考)http://www.bbc.com/zhongwen/simp/china/2016/06/160607_china_xinjiang_passport

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