台湾の馮世寬国防相は6日、立法院(議会)で南シナ海に中国が防空識別圏を設定しても絶対に承認しないと述べた。馮国防相はまた、今年6月末から7月初め、南シナ海南沙諸島北部で台湾が実効支配する「太平島」に、新たに砲弾4万発を送り込む計画を明らかにした。中央社が伝えた。 馮国防相は立法院外交国防委員会で立法委員(議員)の質問に答え「10年前に国防相に就任していれば、太平島の施設を今より大きくしていた。中国本土の勢力が南に伸びているのに比べると、台湾は遅れている。今後は行政院海岸巡防署(海巡署)による施設建設を強化する」と答弁した。 国防相によると、6月末から7月初めにかけ、海巡署を助けるため海軍艦艇を使い、機関砲の砲弾4万発を太平島に運ぶ。
馮国防相は、中国による東シナ海への防空識別圏設定についても「絶対に認めず、(通過の際)中国本土にも通告しない」と述べた。
(参考)http://www.cna.com.tw/news/firstnews/201606065012-1.aspx