天安門事件犠牲者の母、連名で公開書簡

 学生らによる民主化運動が武力弾圧された1989年6月4日の天安門事件の記念日を前に、事件犠牲者の母親による連名の公開書簡を、人権団体「中国人権」がこのほど公開した。現在も当局の脅しを受けているが、真相究明を続ける」と誓う内容となっている。英BBC放送が伝えた。

 母親は、尤維潔さんを筆頭に131人。仲間の母親のうち、事件から27年で既に41人が他界した。 公開書簡は「89年6月4日以降、遺族にとり当局によるテロの恐怖と圧迫の27年だった」と指摘。「当局の政策のせいで、事件に対する国民の記憶は失われつつある。しかし、事件の公平、公正な解決が行われると信じている」と続けた。

 事件から27周年の記念日を前に、中国の治安当局は人権活動家らへの軟禁や監視を強化。事件を記念する活動を行う者には、さらに強い弾圧が行われている。

(参考)http://www.bbc.com/zhongwen/simp/china/2016/06/160601_china_tiananmen_mothers

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