偽医薬品また発覚、でんぷん製血栓防止薬など

 偽物の医薬品の摘発が相次ぐ中、中国中央テレビ局は11日、でんぷんや落花生を材料にした血栓治療薬、インシュリンを装う食塩水が流通しているのが見つかったと報じた。

 同局によると、湖北省十堰市では、男性が2015年初め、通常は1箱140元(約2400円)の血栓防止薬が市内の薬店で20元で売られているのを見つけ購入。心臓手術を終えたばかりの父に飲ませた。ところが父の調子が悪いため、同市当局に薬を持ち込んだところ、偽物と判明した。

 警察がまもなく十堰市内で偽血栓薬約20万箱を押収。本格的な捜査に着手し、15年6月、天津市の偽医薬品の密造グループを摘発した。拠点を捜索したところ、でんぷん製などの偽血栓治療薬、インシュリンを装う生理食塩水、製造工具などが見つかった。

 警察によると、天津市内には、各種の偽物や使用期限が切れた医薬品を売買する「闇市場」が存在。密造グループは、インターネットで注文を受けると「闇市場」で材料を調達し、拠点で製品に加工して顧客に送っていた。

(参考)http://fj.people.com.cn/n2/2016/0511/c376265-28312522.html

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