江蘇省南京市の工業団地「南京化工園」内の港湾にある石油化学品岸壁沖の長江で9日午前9時半ごろ、停泊中の化学品運搬船2隻が爆発炎上、乗組員8人のうち2人が死亡、6人が救助された。9日付揚子晩報が伝えた。
2隻は、接岸を待って同岸壁の沖約800メートルに停泊中。消防隊員によると、どちらも積み荷はなく、船内に残っていた液体化学品が何かの原因で爆発したとみられる。消防などが調査を始めた。
南京市環境保護局が事故現場の下流300メートルと下流1000メートル付近で水質検査を行ったが、ベンゼンなど化学品は検出されなかった。事故現場の下流には、南京市の飲用水の取水場はない。