マレーシアの当局は4月30日、中国人、台湾人の振り込め詐欺容疑者97人のうち、台湾人32人を中国本土に送還した。マレーシアの当局者は、中国当局から本土に送還するよう圧力があったと述べた。博聞社が1日伝えた。
当局者によると、台湾人32人の本土への送還は既に完了した。マレーシアが先に台湾人容疑者を台湾に送還した後、中国政府が本土への送還を求めてきたという。
マレーシアの警察は今年3月25日、5つの州で中台連合振り込め詐欺グループの113人を摘発した。うち52人が台湾人で、うち20人が4月15日、台湾に送還された。
中国中央テレビ局によると、中国公安部刑事捜査局の担当官は「中台連合の振り込め詐欺グループを分割して取り調べると、組織の全貌や犯行の状況を解明しにくくなる。全員、中国に送還した方が事件の徹底解明に有利となる。しかも詐欺の被害者は全員中国人だ」などと述べた。