新華社によると、南シナ海でパトロール中の中国海軍の哨戒機が17日午前、永暑礁(ファイアリー・クロス礁)の人工島にある飛行場に着陸し、重病の作業員3人を海南省の病院に搬送した。
米CNNによると、米国防総省報道官は、軍用機を使用した理由ははっきりしないとした上、永暑礁に軍用機を配置しないよう中国に求める考えを明らかにした。
中国国防部は19日、ウェブサイト上の記者との問答で「人命が危うい時に、米国は軍用機か民用機かなどと問うている。米国民が米国の領土で急病になったら、米軍は傍観するのか」などと反発した。
同部はさらに「中国は、南沙群島の周辺海域に争う余地なく主権を持っている。島・岩礁での建設工事や防衛施設の配置は主権の範囲内で、米国に指図する権利はない」と指摘した。