点滴瓶や輸液管などの医療廃棄物が密かに再利用され、使い捨ての食器、コップなどとして大量に市場に出回っていることがこのほど分かった。新浪財経などが伝えた。
医療廃棄物は、伝染病の病原菌、ウイルス、化学物質、放射性物質などの有害物質が付着している恐れがあり極めて危険。中国の「国家危険廃棄物リスト」の首位に掲載され、焼却処理が義務付けられている。
廃品回収業者によると、医療廃棄物は回収後、食器や玩具のほか繊維品に加工され、上着の中綿などとして幅広く使われている。毎月の売り上げは、使用済みの瓶、缶だと数千元だが、医療廃棄物だと3万~5万元(約50万~84万円)になるという。
医療廃棄物の販売は法で禁止されているが、病院の清掃担当者は、高く買ってくれれば、誰にでも売ると明かした。
医療廃棄物の再利用品の加工場は、点滴瓶などが針なども付いたまま、洗浄することなく直接、顆粒状に粉砕。食器などを製造している。原料が安いため販売価格が低く、全国から引き合いがある。
(参考)http://finance.sina.com.cn/consume/puguangtai/2016-04-18/doc-ifxriqqv6187774.shtml