一人っ子失った2000人、北京で陳情デモ

 一人っ子を病気などで失った「失独者」約2000人が18、19の両日、北京市の国家衛生計画生育委員会の庁舎前で、立法による生活保障制度の確立を求めて陳情デモを行った。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

 デモ参加者は、各地方政府に「失独者」に対応する専門窓口の設置も求めた。一行は庁舎前からは排除され、同市郊外の豊台区久敬荘の陳情者対応施設に送られた。

 中国共産党は、昨年10月に開かれた中央委員会第5回全体会議(5中全会)で、長年続いた「一人っ子政策」の中止を決めた。デモに参加した「失独者」は、長年続いた「一人っ子政策」のせいで、老後の生活を維持できなくなったと主張している。

 中国では子どもが親の老後を世話する伝統が強い上、社会保障制度の整備も不十分なため、失独者の多くが生活不安を抱えている。

(参考)http://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/10-04192016140436.html

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