極秘の国家機密漏洩で四川の男性に死刑判決

 中国中央テレビ局のニュース番組「焦点訪談」は18日、極秘扱いの国家機密を漏えいした疑いで元研究機関職員の黄宇被告(41)に死刑判決が言い渡された事件について報じた。

 黄被告は四川省自貢市の在住で、1997年から2004年まで、国家勤務に関わる研究機関に勤務していた。2002年から約9年間、外国情報機関に資料約15万点を渡し、報酬として約70万米ドル(約7650万円)を受け取っていた。うち90点は極秘扱いの国家機密だった。

 国家安全部の四川省成都市の出先機関が2011年、黄被告を逮捕。自宅金庫から情報提供の報酬などを押収した。

 黄被告に協力した妻、姉の夫らも国家機密漏えい罪で、懲役5年と3年の実刑判決を受けたほか、研究機関の同僚29人も処分を受けた。

 国家安全法に基づき、今年から4月15日が「全民国家安全教育日」と定められた。国民に国の安全と利益に対する意識を強めてもらうのが目的。 番組は、国の安全に対する国民の意識を高めてもらおうと制定された、4月15日の「全民国家安全教育日」に絡み放送された。

(参考)http://www.bbc.com/zhongwen/simp/china/2016/04/160419_huangyu_deathpenalty

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