娘の安全検査をめぐり香港政府の梁振英行政長官はが職権を乱用したとされる問題で、香港国際空港の職員労働組合は17日午後、空港内で座り込みやデモ行進を行った。香港紙によると、参加者は500人に上り、うち100人が空港職員だった。組合によると、参加者は2000人を超えた。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。
台湾メディアによると、立法会(議会)の民主派議員多数も加わった。ただ、抗議活動に反対する約10人がデモを行い、労働組合の連合組織、香港職工会連盟(HKCTU)が扇動し、小さな事件を大きな騒ぎにしたと批判した。
組合側は、香港政府が十分な説明をしていないとして、今後も抗議活動を続ける考えを示した。 香港のメディアによると、梁長官の娘、梁頌昕氏が3月、香港国際空港から出国しようとした際、安全検査場外に手荷物を置き忘れた。その際、梁長官が電話で空港職員に圧力をかけ、手荷物を持って来させたという。
梁長官は7日、コメントを発表し、空港当局に電話を掛けたことも、圧力を加えたこともないと述べた。
(参考)http://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/6-04172016120732.html