広東省東莞市麻湧鎮で13日午前5時40分ごろ、大型の門型クレーンが強風のため倒壊して建設作業員宿舎を直撃し、18人が死亡、33人が重軽傷を負った。14日付新京報が伝えた。
現場は、国有の大手土木建設会社、中交第四航務工程局第一工程有限公司の構造物の組み立て現場。雷を伴う豪雨とともに強風が吹き、門型クレーンが倒れて、面積約200平方メートルの宿舎を圧し潰した。
同社によると、宿舎はプレハブ2階建てで2棟あり、現場事務所も兼ねていた。事故当時、作業員のほとんどは就寝中だった。
東莞市気象台は13日午前5時33分から、雷雨・強風で4段階で最低の「青色注意報」を発令中。同局によると、5時40分ごろ強い大気の対流が発生し、現場付近を通過した。
東莞市内では13日、強風で樹木や、バスケットボールのゴールなどが根こそぎ倒れ、フェンスが道路に散乱するなどした。
事故現場近くの住民は「雷とともに猛烈な風が吹き、大雨が降った。20年前に東莞に来てから、これほどのものは初めて」と話している。