雲南省昆明市、四川省成都市で金属取引所「昆明泛亜有色金属交易所」(雲南省昆明市)の個人投資家数百人が10日、委託金の返還を求めてデモを行った。昆明市では警察官が出動し、約200人を連行した。博訊新聞網が11日伝えた。
網易財経によると、同交易所は2011年に発足し、世界最大のレアメタル取引所を自称。個人投資家向けの受託業務「日金宝」を売り出し、元利保証、年間11~14%の利回り、資金の出し入れ自由を約束して、個人投資家から受託金として計400億元(約6700億円)を集めていた。
同社の説明によると個人投資家は、金属購入者の資金を立て替える見返りに、購入者が支払う保証金や年間18%の手数料から費用を除いた分を受け取れることになっていた。
博訊新聞網によると、同社は昨年4月から資金繰りが悪化し、委託金の元利の引き出しができなくなり、全国で約22万人の個人投資家がうち多数が、委託金の返還を求めて抗議活動を繰り返している。
昆明市では西山区五華体育館で数百人がデモを行い、地元警察が私服警官多数を出動させて、一部を連行した。成都市では、約100人が、中国工商銀行前でデモを行い、銀行の責任を追及した。
(参考)http://boxun.com/news/gb/china/2016/04/201604110005.shtml#.Vwr6tqSLTIU