北京地下鉄で2年間に線路転落39件、1号線が最多

 3月31日付の北京紙・新京報によると、北京市の地下鉄で2014年1月から今年3月まで、線路への転落が39件起きた。各線のうち地下鉄1号線が計21件で最多、2号線が11件で続いた

 転落の時間は朝晩のラッシュアワー以外が多く、午前9時から午後5時までの発生が20件だった。転落原因は、自殺のため自分で飛び込んだ例はが26件で最多。病気によるめまいなどで落ちた例も4件あった。

 北京工業大学の陳艶艶副院長によると、地下鉄1、2号線は乗客が多いのに、空間が狭くて圧迫感があり、自殺衝動が起きやすい。両線の駅の多くで、スクリーンドアが設置されていないことも原因とみられる。

 1、2号線は北京地下鉄で最も古く、プラットホームの強度不足からスクリーンドアが設置できない。地下鉄運営会社は今後、ホームの補強などをした上、設置を進めることにしている。

 また、地下鉄運営会社では、自殺を未然に防ぐため、事前に兆候を察知して声をかけるなど「自殺干渉研修」を実施している。

(参考)http://epaper.bjnews.com.cn/html/2016-03/31/content_628835.htm?div=3

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