ベトナム製密輸ヨーグルトが流通、安全性に懸念

 中国江蘇省南京市や広東省広州市の果物店で、密輸品とみられるベトナム製ヨーグルトが販売され、両市の検疫当局が注意を呼びかけている。専門家は、適切に低温保存されていないと、雑菌が繁殖するなど安全性に問題があると指摘している。30日付広州日報などが伝えた。

 南京市に続き、広州市内でも大小の果物店や食品店でベトナム製のヨーグルトが売られている。売れ行きは好調で、店内の目立つ場所に置かれているが、ほとんどは常温で売られている。

 ヤシ、マンゴー、ドリアンなどの果物の味が付いており、価格は1個2.5元~3元(43~52円)。ある店の従業員は「1日に数十個が売れている。しかし商品に中国語のラベルは付いていない」と話している。いずれも市内の野菜・果物卸売市場から仕入れたものだという。

 広東省の検疫当局の係官は「ベトナム製のヨーグルトは輸入が許可されていない。市民は中国語のラベルの有無などを確認し、正規品かどうかを見分けるべきだ」と話している。

 広州市の中山大学の蒋卓勤教授は「低温保存が必要な製品をそうしないと、雑菌の繁殖やタンパク質の変質などの問題が起きる」と話している。

(参考)http://news.ifeng.com/a/20160330/48259782_0.shtml

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