鉄道会社、中国鉄路総公司はこのほど、山東省青島市で開かれた会合で、2015年に起きた鉄道事故が前年比16%増の210件、故障は45%増の1500件に上ったことを明らかにした。当局によると、中国最大手の鉄道車両メーカー、中国中車の製品の品質が一定水準に達していないことと、地方鉄道局の管理不行き届きが原因とみられる。香港のニュースサイト東網などが伝えた。
関係者によると、事故と故障が最も多いのは高速鉄道車両。中国鉄路総公司は「事故、故障が多発する現状を変えないと、安全をめぐる状況は非常に厳しいものになる」と指摘した。
高速鉄道電車で起きた事故の6割、故障の9割は、中国中車の品質とメンテナンスのレベルが一定水準を下回っているために起きた。
中国鉄路総公司によると、中国中車の製品が低品質なのは、製品引き渡しのスピードが早過ぎることと、一部の技術的問題が未解決のため。
高速鉄道CRH1型電車は、ベアリングの故障問題が長年解決されておらず、15年は17件の故障が起きた。
また一部の地方鉄道局は、高速鉄道電車などの納品を受ける際、点検がずさん。また、品質に問題があっても報告していない場合が多い。
(参考)http://hk.on.cc/cn/bkn/cnt/news/20160322/bkncn-20160322090423708-0322_05011_001.html