台湾と海南島でジカ熱流行の恐れ、専門家が指摘

 ロンドン大学衛生熱帯医学院長で、エボラ出血熱のウイルスの発見者として知られる、ピーター・ピオット博士は8日、香港の外国記者クラブで講演し、中国海南省と台湾でジカ熱が流行する恐れが他地域に比べて高いと述べた。中国網などが伝えた。

 ジカ熱を媒介するヤブカの一種、ヒトスジシマカは、台湾と海南島で常にみられるが、ウイルスが蚊からヒトへ感染する力は比較的弱い。

 ヒトスジシマカは、上海、重慶など中国の3分の2の地域でも生息するが、蚊が発生する季節は始まったばかりで、直ちに流行が急速に拡大する恐れはないという。

 中国ではこれまでに、ジカウイルスの感染者が12人確認されているが、いずれも国外で感染した。台湾でも1人が海外で感染したことが確認された。

 ジカ熱は現在、中南米、カリブ海、メキシコで流行している。ブラジルではこれまでに約150万人が感染した。

(参考)http://www.chinatimes.com/cn/realtimenews/20160310003167-260408

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