韓国のタイヤ製造会社、ハンコックの浙江省嘉興市の現地工場で2日、勤務体制の変更を理由に、従業員600~700人が出社拒否を始めた。輪胎世界網が伝えた。
従業員によると、同社は1日、4交代制から3交代制への変更を通知した。3交代制になると労働時間が大幅に増えるとして、従業員の不満が高まっっていた。
今回の出社拒否は、表向きは勤務体制の変更だが、ハンコックの中国現地法人が計画中の人員整理が背景にあるとみられる。
ハンコックの江蘇省淮安市の工場でも、少なくとも300人が整理される見通し。重慶市の工場でも昨年末、タイヤの減産を決めた際、人員整理のうわさが流れた。
タイヤ販売会社の経営者は「今年は、全部の工場で人員整理が行われるだろう。市場の状況が悪すぎる」と話している。
輪胎世界網によると、中国のマクロ経済変動の影響が、タイヤ業界に波及している。ハンコックの状況は、中国タイヤ業界の縮図だ。
(参考)http://auto.gasgoo.com/News/2016/03/0305084184160355433402.shtml