広東省広州市で2日、スパイ防止意識を高めるための啓蒙イベント「2016年国家安全展」がメディア関係者らに公開され、スパイやインターネットを通じた海外への情報提供の摘発例数件が紹介された。中国新聞社などが3日伝えた。
同展によると、海外情報機関は中国の軍事情報に強い関心を寄せており、この分野で激しい戦いが繰り広げられている。
元補助警察官の男は、2005年から電話やインターネットを通じて海外情報機関と連絡。海外で訓練を受けた後、中国の軍隊駐屯地に物品販売所の職員として6年間出入りし、大量の軍事情報を窃取した。男は「国家秘密提供罪」などで、懲役15年の判決を受け服役している。
同展によると、海外情報機関が中国で協力者を獲得するための主要なルートはインターネット。海外機関は、職業あっ旋のメール、広告、チャットなどの方法で、高額な報酬をエサに中国市民に協力を促している。
広東省スワトー市のキャンディー製造会社の経営者は、英ロンドンの記者を名乗る海外情報機関員とメッセンジャーサービスを通じて意気投合し、2014年5月から12月まで、同市の軍用飛行場、軍港に関する情報を提供した。経営者はこわくなり当局に自首した。
(参考)http://www.bbc.com/zhongwen/simp/china/2016/03/160302_guangdong_spy