分裂扇動罪でチベット人作家に懲役3年

 青海省黄南チベット族自治州の裁判所が19日、作品を通じ国家の分裂を扇動したとして、チベット人作家の珠洛氏(31)に懲役3年を言い渡した。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が伝えた。

 ニューヨークに本部を置く民間団体ジャーナリスト保護委員会(CPJ)は22日、中国当局を非難する声明を発表した。

 珠洛氏は、チベットの民族問題に関する「自ら解脱する勇気」、「自由のため悔いなし」などのチベット語の著作を発表し、チベット人の間で大きな反響を呼んでいる。

 珠洛氏は2010年 チベット自治区と青海省で2008年3月に起きたチベット人による大規模デモに関する文章で拘束され、当局から「海外の知識人との連携」「国家分裂の扇動」の疑いで取り調べを受けた。 

 CPJのアジア担当責任者は「チベットに関する著作を規制すれば、中国政府に対するチベット人の誤解が深まるだけだ。判決を取り消すべきだ」と話している

 08年デモで当局は414人を拘束し、約30人を起訴した。当局は事件後、外国人ジャーナリストの同自治区への立ち入りを規制している。近年は、チベット人の僧侶、作家、歌手、環境保護活動家への圧迫をさらに強めているという。

(参考)http://www.voachinese.com/content/condemning-china-20160223/3203107.html

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