新華社によると、北京市計画委員会はこのほど、深刻化する同市大気汚染の切り札として、道路や緑地などからなる「風の通り道」を建設する方針を明らかにした。
「風の通り道」は、道路、公園、建築物を後退させた空き地、低層の建築群などでつくる。北京市は幅500メートルの「1級」を5本、80メートルの「2級」を多数整備する計画だ。「1級」5本の建設で、同市中心部などで大気の質の改善が見込める。
同市によると、各種の研究結果によると、「通り道」は、都市のヒート・アイランド現象を緩和し、スモッグを解消する有力な方法になる。
同市は、計画の具体的なスケジュールや、「通り道」上の建物の撤去の有無について明らかにしていない。
英BBC放送中国語版によると、中国の交流サイト(SNS)では、北京の風下に当たる河北省のネットユーザーが「他地域の住民だって、大気汚染がこわい」と書き込むなど、批判的な意見が相次いだ。
(参考)http://www.bbc.com/zhongwen/simp/china/2016/02/160221_china_air_pollution