約90万人から500万元(約9000億円)を詐取したとされる、ネズミ講型の投資商品「e租宝」の被害者が、北京市など各地で抗議活動を行っている。「e租宝」の広告が一時、テレビでも放送されており、被害者は政府の監督不行き届きを批判している。仏ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)放送などが伝えた。
鈺誠集団は、「e租宝」を運営。架空の投資話で9%~14%の高利回りをうたい、2014年7月から15年までの約1年半に全国の市民から巨額資金を集めた。2015年12月、経営者ら21人が北京の検察機関に逮捕された。
摘発直後、市民数百人が北京市の中国中央テレビ局でデモを行った。今年1月1日から3日間、数千人が、北京市にある中央政府の陳情受付窓口、国家信訪局の庁舎前に集まり、出資金返還への協力を訴えた。2月4日にも、同局前でデモ活動が起きた。地方でも抗議活動が行われている。
(参考)http://cn.rfi.fr/%E4%B8%AD%E5%9B%BD/20160205-%E4%B8%AD%E5%9B%BDe%E7%A7%9F%E5%AE%9D%E2%80%9D%E9%AA%97%E5%B1%80%E5%8F%97%E5%AE%B3%E4%BA%BA%E4%B8%8D%E6%96%AD%E6%8A%97%E8%AE%AE%E4%B8%8A%E8%AE%BF