香港書店の失跡事件、広東警察が3人拘束認める

中国政界の内幕物の出版と販売で知られる香港の出版社兼書店、銅鑼湾書店の出資者と職員5人が2015年10月以降、相次ぎ行方不明になっている事件で、香港警務処(警察)は4日夜、広東省公安庁(警察)から、3人を刑事拘留したとの通知を受けたと発表した。香港蘋果日報が5日伝えた。

広東省公安庁は4日午後、香港警務処の照会に対し、同書店の出資者・職員の東呂波、張志平、林栄基の3氏について「桂という姓の人物の事件に絡み、中国本土で違法活動をした疑いで取り調べを受けている」と書面で回答した。

「桂という姓の人物」は、同書店主で、タイで行方を絶った桂民海氏とみられる。桂氏は1月18日、中国中央テレビ局の番組で、中国本土で12年前、飲酒運転で少女をはね死なせる事件を起こしたと告白し謝罪した。桂氏は番組で、自身の判断で本土に入り自首したと話している。

香港で失跡した英国籍の李波氏について、広東省公安庁は1月18日「中国本土にいる」と回答。香港警務処が李氏への面会を書簡で求めていたが、同庁には4日、「李氏が面会を拒否した」と回答した。

桂氏はスウェーデン国籍。スウェーデン外務省は蘋果日報に対し「何の情報も受けていない。中国政府に説明を求めている」と答えた。

(参考)http://hk.apple.nextmedia.com/news/first/20160205/19480705?top=4h 

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