北京市公安局(警察)は13日、ネット犯罪の摘発で警察に協力するボランティア組織「網警志願者」の存在と活動状況を発表した。同局によると、メンバーは約3000人。2015年12月現在、警察に通報した詐欺などネット犯罪摘発の手掛かりは約1万5000件に上るという。14日付北京日報などが伝えた。
北京市公安局の傘下には、「朝暘群衆」「海淀網友」など同様にネット犯罪摘発で警察に協力するボランティア組織があり、「網警志願者」は5番目となる。
「網警志願者」は、生まれが1980年以降の30代、1990年以降の20代がメンバーの80%を占める。職業は会社員、教員、学生、公務員や、大手ポータルサイト勤務者もいる。
これまでに摘発した1.5万件は、詐欺、ネット賭博、違法薬物販売、拳銃や刃物の販売、売春あっ旋など。警察のネット犯罪摘発部隊が2015年に摘発した有害情報は計54万4000本で。うち20万1000本を削除、残りを閲覧不能にした。停止したアカウントは約9000に上る。