国家環境保護部は6日、北朝鮮が同日核実験を行ったことを受け、中国の環境への影響はないと発表した。核実験の地点は中朝国境からわずか100キロ。同部の発表は、核汚染を不安視する国境住民をなだめる狙いがあったとみられる。海外中国語ニュースサイトの博聞社が伝えた。
環境保護部は、北朝鮮が6日9時半に核実験を行ったとの情報を受け、午前10時半に緊急対応を開始。中国東北地区などで放射線の観測や、放射性物質の収集を行った。
同部によると、6日午後1時現在、国境地区のモニタリングポスト25カ所の空間放射線量率は65~95ナノグレイ (nGy/h) で、通常と同じ。これまでのところ環境と住民への影響はない。
同部は引き続き国境付近での観測を続ける。住民の疑念を解消するためウェブサイトでデータを公開し、6時間ごとに更新する。