北京市の警察は24日、クリスマスから新年までの期間を対象に、治安関連では4段階で下から2番目の「黄色警報」を発令した。25日付北京青年報が伝えた。
「黄色警報」は、クリスマスから新年にかけ、大中の商業施設、イベント、飲食店など人が集まる場所で安全に注意するよう警戒を呼び掛けている。
北京駐在の米国大使館も24日、クリスマス休暇中、北京市朝暘区の繁華街で大使館街に近い三里屯地区で西洋人を狙ったテロが起きる恐れがあるとする警告をウェブサイトに掲載した。
同大使館は、米市民と館員ら政府職員に対して警戒を高めるよう呼び掛けた。英国大使館も同様の警告を行った。
米国大使館の警告文は、脅威の具体的内容については伝えていない。
パリで起きた同時テロ事件の後、米国務省は11月23日、米市民に対して全世界を対象に渡航注意を勧告した。テロリストが世界各地で、従来型や新しい型式のテロを行う恐れがあるとした。米国民に対し、交通機関の利用時などに注意するよう呼び掛けた。
中国当局も24日、武装警察隊を三里屯周辺に配置するなど警戒を強めた。
北京市の「黄色警報」は、14年10月の国慶節期間中にも発令されたことがある。商業施設などが自主的な警戒を求められる。