人権派弁護士の浦志強氏に猶予判決、欧米反発

著名人権派弁護士で、民族の怨恨をあおった罪と公共の秩序を乱す罪に問われた浦志強氏(50)に対する判決公判が22日行われ、北京市第2中級人民法院(地裁)は懲役3年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。浦氏は、判決を不服として控訴を検討している。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語電子版などが伝えた。

米国務省のジョン・カービー報道官は「米国政府は、中国当局に有罪判決の取り消すよう求める」と語った。欧州連合(EU)は、浦氏に対する有罪判決は、集会、言論、表現の自由の保障を定めた中国憲法に違反すると批判した。

ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)によると、浦氏は判決後、1年7カ月収監されていた北京第1拘置所から釈放された。今後、控訴期間の10日間、当局の指定場所で監視を受けながら妻子とともに過ごす。

判決当日、同地裁周辺には、私服を含む大量の警察官が配備され、浦氏の支持者数人が連行された。国際人権NGOアムネスティ・インターナショナルによると、連行された支持者は12人に上る。

浦弁護士は、短文投稿サイト「微博(ウェイボー)」へ共産党と政府のウイグル民族政策を批判する書き込みを行い、両罪に問われた。

(参考)http://www.bbc.com/zhongwen/simp/china/2015/12/151222_china_rights_lawyer_verdict

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