国家環境保護部が人工衛星のデータを分析したところ、深刻な大気汚染が続く北京・天津・河北(京津冀)と周辺地区では、スモッグの面積がきょう22日も約66万平方メートルを維持することが分かった。北京市(1.64万平方メートル)40個分に相当する地域が、スモッグに覆われ続けることになる。澎湃新聞網が伝えた。
スモッグは19日に56万平方メートルだったが、20日には66万平方メートルに拡大し、その後同じ大きさが続いている。「視程」(水平に見渡せる距離)2キロ以下の「重スモッグ」の地域も19日の36万平方メートルから47万平方メートルに拡大した。
京津冀地区で最も汚染が深刻なのは河北省の廊坊、保定、石家荘、ケイ台(ケイは刑のつくりにおおざと)、邯鄲の5都市で、21日には大気質指数(AQI)が最高度の500に達した。主な汚染物質はPM2.5(微小粒子状物質)で、5都市では21日、濃度が300μg/m3(マイクログラム/立方メートル)を超えた。