江蘇省南京市の「南京大虐殺記念館」で13日、南京事件の国家追悼日の記念式典が開かれた。昨年の第1回の式典に出席した習近平国家主席は今回は出席せず、地味な催しとなった。BBC中国語電子版が13日伝えた。
全国人民代表大会(全人代=国会)の李建国副委員長が演説し、国家追悼日について「憎しみを続けるためでなく、善良な人々とともに平和な未来を切り開くためだ」と述べた。
副委員長の演説後、ハトを放ち、記念館前の国旗を半旗にした。北京時間の午前10時1分、南京市全市で防空サイレンを鳴らした。
中国は今年10月、南京事件の資料をユネスコの「記憶遺産」に登録させることに成功。日本の安倍政権が、ユネスコの政治利用だとして、中国を批判した。
第2次大戦の連合軍は、日本の降伏時、南京事件の死者を14万2000人と認定したが、中国が30万人だと主張している。日本の保守派の政治家と学者は事件の発生を否定している。
(参考)http://www.bbc.com/zhongwen/simp/china/2015/12/151213_china_japan_nanjing_massacre