北京市の当局は、寒気の到来に伴い大気汚染が解消する見通しのため、10日正午、大気汚染警報で最高の「赤色」を解除する。ただ、気象台によると12~13日に再び軽度~中度の汚染となる見通しだ。中国新聞社が10日伝えた。
赤色警報解除後、自動車の通行規制は解除する。小中学校、幼稚園は11日に授業を再開する。 赤色警報は7日午後4時に発令された。北京市環境保護局によると、警報に伴う応急対策に従い、企業2100社が減産か休業、建設工事現場3500カ所が屋外作業を中断、トラック約8000台が運転を中止した。
同局は赤色警報発令中、大気汚染源の企業582社に立ち入り検査を行い、環境法規への違反事例37件を摘発。35社の工事現場と、物流会社の建設発生土運搬用の車両271台を検査した。
また、北京・天津・河北(京津冀)の環境保護当局が初めて合同で、大気汚染物質を排出する煙突、暖房用ボイラーや揮発性有機化合物(VOC)排出企業への一斉検査を実施した。