北京市当局は7日午後6時、大気汚染警報を3段階で2番目の「オレンジ」から最高の「赤色」に格上げした。同市で大気汚染の赤色警報が発令されたのは初めて。2日付新京報などが伝えた。
赤色警報に伴う措置として、8日午前7時から10日正午まで、幼稚園、小中学校の休園・休校、屋外イベントの中止を呼び掛けたほか、自動車の通行制限、土木工事の停止などを命じた。
北京市では7日午前、PM2.5(微小粒子状物質)の濃度が上がり始め、午後8時には市内の観測点35カ所のうち30カ所が、大気質指数(AQI)の6段階の等級で上から2番目、「重度の汚染」、一部が最悪の「深刻な汚染」になった。
北京・天津・河北(京津冀)の環境保護当局は、初めて共同で大気汚染源に対する取り締まり活動を始めた。発電所、鉄鋼、金属、コークス、セメントなどの工場、暖房用ボイラー、揮発性有機化合物(VOC)の発生源などに対し調査を行い、法の順守の徹底を図る。
北京市を含む中国北方地区は、11月27日から今月1日にかけても深刻な大気汚染となり、学校の屋外活動の中止を求め、汚染源の工場の生産縮小などを命じた。
(参考)http://epaper.bjnews.com.cn/html/2015-12/08/content_611846.htm?div=2