中国国産の地域路線用ジェット旅客機「ARJ21」の1号機が11月29日午後、四川省成都市の成都双流国際空港に到着、地方航空会社の成都航空に引き渡された。四川在線が伝えた。
1号機は29日午前、製造元の中国商用飛機ががある上海市を出発。同機を世界で初めて運用する成都航空の本拠地である成都市まで飛行した。同機は中国が国際規格に合わせて自主開発した。 ARJ21は2002年に開発を始め、08年に初飛行に成功。14年に中国民用航空局 (CACC) から型式証明を取得した。
成都航空は約3カ月間、試験飛行をした後、来年第1四半期に旅客を乗せて運用を始める。計5機が16年末までに納品され、成都と北京、上海、深セン(広東省)、西安などの7路線に就航する。
ARJ21は、過去5年間の努力にもかかわらず、米連邦航空局(FAA)の型式証明を得ておらず、安全性を懸念する声もある。