北京市の当局は29日午後、大気汚染警報を上から2番目の「オレンジ」に引き上げた。北京市の同警報でオレンジが発令されたのは、2014年10月以来で、今年初めて。新華網が29日伝えた。
環境保護部によると、11月28日から12月1日まで、北京・天津・河北(京津冀)と周辺地区は深刻な大気汚染に見舞われる。北京・天津・河北南部、山西省西部、河南省北部で特に深刻となる見通し。
12月2日早朝から強い寒気の影響で、北京の大気の質は良好レベルに好転するとみられる。
VOAによると、北京駐在の米国大使館は28日、PM2.5(微小粒子状物質)の濃度が391μg/m3(マイクログラム/立方メートル)を観測。世界保健機関(WHO)が定める安全基準の25μg/m3を大幅に上回った。
北京の天安門付近は景色がかすみ、通行人の多くがマスクを着用した。視程は数百メートルに落ちた。
(参考)http://news.xinhuanet.com/ttgg/2015-11/29/c_1117294774.htm