広東省広州市の広州駅でこのほど、身分証明書を提示した男のグループが、「駅構内でテロが起きた。駅は閉鎖された」と偽り、乗降客らを車に乗せて「避難」させ、高額の「車代」を騙し取る詐欺が起きていることが分かった。金羊網が伝えた。
被害者の男性によると、グループは揃いの白いシャツに黒色のズボンを着用。胸に「身分証明書」を付けていた。
男性の通報で警察が駆け付け、グループに「運賃」760元(約1万5000円)を返却させた上、300元の賠償金を支払った。
警察によると、グループは同様の犯行を繰り返しているとみられる。しかし、鉄道など多数の部門間の連携と大量の証拠収集が必要だとして、警察は積極的な摘発をためらっている。
市民からは、詐欺グループを取り締まろうとしたない警察の姿勢に対し、疑問の声が上がっている。
広州駅では2014年5月、刃物を持った男が乗降客らを襲い、6人が負傷する事件が起きた。また、14年3月と4月には、雲南省昆明駅と新疆ウイグル自治区のウルムチ南駅で無差別殺傷事件が起き、計32人が死亡、222人がけがした。
(参考)http://gz.southcn.com/content/2015-11/26/content_137719657.htm