広東省深セン市龍華新区と広州市番禺区でこのほど、企業の行き詰まりで賃金が未払いとなり、従業員が補償を求めて抗議する騒ぎが相次いで起きた。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。
深セン市龍華新区では12日、約30年の歴史を持つ台湾資本の電子部品メーカー、鴻詮電子科技(深セン)が倒産。従業員約250人が賃金支払いと補償を求めて15日、デモ行進した。
従業員によると、鎮圧のため出動した警察によ3人が負傷、3人が連行された。
広州市番禺区では宝飾品製造の民営企業、広州忠宏珠宝首飾の経営者が11日、賃金欠配などの容疑で警察に逮捕された。同社は今年5月~10月の賃金計160万元(約5030万円)を支払っていない。
従業員が、不当労働行為を監視する「労働監察大隊」に16日、救済を求めて陳情したが拒否された。2カ月前には労働局に労働調停を求めたが受理されていない。
従業員は、他の債権に優先して賃金を支払うことや、政府による未払い賃金の補償などを求め、争いを続ける考えだ。
(参考)http://boxun.com/news/gb/china/2015/11/201511170438.shtml#.Vkp0JvnhDIU