ARJ21、FAA未承認のまま成都航空納品

民用航空機製造会社、中国商用飛機(COMAC、上海市)はこのほど、小型ジェット機ARJ21を、格安航空会社(LCC)の成都航空に年内にも納品するとの見通しを明らかにした。同機は米連邦航空局(FAA)の型式証明を得ないまま使用が始まることになり、安全性に対する国際的な信頼が得られない恐れがある。海外中国語サイトの博聞社が伝えた。

同機は90人乗り。中国商用飛機(COMAC)が製造し2014年12月に中国民用航空局(CAAC)から型式証明を取得した。COMACなどは、過去5年間、FAAの型式証明取得に向け努力してきたが、成功していない。

FAAの型式証明を得られれば、ARJ21への需要は小さいとみられるものの、海外での販売に道が開ける。得られなければ、販売先はCAACの型式証明を取得しているアジア、アフリカ、南米の一部に限られる。海外からの受注はこれまでに、コンゴ共和国からの3機に限られる。

ただ、中国国内ではCOMACは中国の国内航空各社19社とリース会社などから300~350機を受注した。

成都航空は同機を成都と北京、上海間の路線に投入するとみられる。

(参考)http://bowenpress.com/news/bowen_39421.html

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