暖房などによる汚染物質の排出と、大気が拡散しない不利な気象条件のため、中国東北地区の遼寧、吉林、黒竜江3省の主要都市が10~14日、中度から重度の汚染となる見通しだ。PM2.5(微小粒子状物質)が主な汚染物質となる。9日付人民網が伝えた。
環境保護部環境観測司の羅毅・司長によると、6日は全国338都市中、いずれも東北地区の10都市が重度以上の大気汚染となった。7日には重度以上の汚染の都市が18都市、8日は21都市に増えた。
遼寧省瀋陽市は8日、中国の基準で最高度の6級の「深刻な汚染」となり、PM2.5の濃度が一時、市全域で1155μg/m3(マイクログラム/立方メートル)、一部では1400μg/m3に達した。
瀋陽市は市街地が白色のスモッグで覆われ、視程は100メートル足らず。車は徐行し、通行人は誰もがマスクを着用していた。
9日も大気汚染が持続し、遼寧省の瀋陽、撫順、丹東など11都市でPM2.5の濃度が250μg/m3で深刻な汚染、遼寧省の鞍山、吉林省の白山、黒竜江省のハルビンなどの7都市が150μg/m3で重度の汚染となった。
(参考)http://china.huanqiu.com/article/2015-11/7937639.html?bdnews