江西省南昌市国家安全局は2日、近年摘発したスパイ事件の概要を公開した。摘発された容疑者の中には16歳の高校生もいた。同局は小さな利益を追って、大きな誤りを犯さないよう、市民に注意を促した。中国のニュースサイト、澎湃新聞網が伝えた。
同局によると、市内に住む元会社員のAは、ネット上で求職活動中、記者を名乗る外国の諜報機関員から、軍事施設付近の会社への就職を指示された。Aは首尾よくこの会社に就職した後、10万元(約1900万円)と引き換えに、軍事施設の写真など資料数百点を諜報機関員に渡した。
Aは、国家機密を違法に提供した罪で懲役8年の判決を受けた。
別の元会社員Bは、自称「軍事雑誌の編集責任者」からの指示で、巨額の報酬と引き換えに、飛行場など軍事基地の写真を撮影し提供した。国家安全当局によると、編集責任者は外国のスパイで、雑誌編集者など様々な肩書を使い、中国で情報収集をしていた。Bは、国の利益を損なっている自覚があったが、脅しを受けて協力を続けた。
同局によると、2011年には、当時16歳の高校生が、中国政府の文書を窃取し、外国のスパイに送る事件が起きた。
高校生はネット上で、軍事学校の生徒を自称していたことろ、海外のスパイから接触を受けた。その後、学校の教員室から「紅頭文件」と呼ばれる党、政府の通達を窃取し、2万元(約39万円)の報酬と引き換えに、パスワードを付けた電子メールで海外のスパイに送った。
同局は、高校生が年少であることや、将来性を考え、法律の範囲内で最も軽い処分で済ませた。